●第537回東京支部研修会●
・日時:2月17日(日)
・講師:西脇浩先生
・講題:武術と均整から見た、体へのアプローチの違いと共通性
・料金:身体均整師=¥2,000(養成講座受講生含む)/一般の方=¥6,000
◇お知らせ◇
午前練習会(朝練)があります。参加費は無料。10時〜12時まで。午前中のみ参加も可です。
日々の現場からの疑問や質問をたくさん持ち寄って、一緒に解決していきましょう。
(会員の方のみ参加可能です。どうぞご了承下さい。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2月の支部研修会は西脇浩先生をお招きし、長年の武術修業・指導経験から見た、均整師としての体使いのコツについてご講義いただきます。
24B卒業後、毎月の支部研修の午前中「朝練」に、ほぼ毎回ご出席の西脇先生。その際にもときどきご指導いただいています。
下記メッセージ内でも、日々の施術にとても重要なヒントをたくさんお話しして下さいました。当日をどうぞお楽しみに。(田川)
〜〜西脇先生からのメッセージ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♦体の使い方の原理
体の動きに不都合が出てくるところの問題点は、正中線(任脈・督脈)から出ていく力の流れを無視して、その患部周辺の筋、腱を独立固定して使ってしまうところにあります。
体に不都合が生じている個所は、元となる力の流れから孤立している為に、大きな力を出すことができません。
周囲の筋、腱のみの力に頼り、力の源である体幹に通じる正中線(任脈・督脈)からの力を使えず、その患部に部分的に過大な負荷をかけてしまっているのです。
その為、体はバランスをとる都合上不安定になり、体型を崩して態勢を安定させようとして歪んできます。
これらの問題点を解消するためには、正中線(任脈・督脈)の流れと、重力に対抗する力の存在、そして、力が集まる丹田を実感して、それを活用していく必要があります。
まずは両足肩幅に開き、外転させて正中線上(任脈・督脈)を力が上に流れていくような態勢を作り、頭頂部をさらに天に向かって引き上げた状態を作ります。
その後、天への吊り上げ状態をキープしたまま、操り人形の糸を下におろす感じで、力を緩め、重力に任せて下ろしていきます。
そうすると、体重に反発して地面から押し返してくる力と、上から下りてくる重さとがぶつかりあった処がでてきます。
そこが丹田です。
これらのことを踏まえ、仙骨・腰椎・胸椎・頸椎のそれぞれの場所に、仮想の球体を2つずつ配置します。
そして、意識してその球体を3次元的に8の字運動させて動かし、周辺の筋、腱の力の流れを、正中線(任脈・督脈)の方向へ集め、体のあちこちに流していきます。
その場合、各力は必ず丹田へとつないでおきます。
そうすることによって力の流れを各所に集中させ、不具合のある場所の周囲の筋、腱を緊張させたり、弛緩させたりすることが可能になってきます(可動性が出てくる)。
※各所に1つの球を配して動かすこともあります。
♦主な内容
●丹田の確認・手の掌引き押し・四股立ち・騎馬立ち
●触れ方…刃物捌き…鼠径部の玉と丹田、上胸部の玉の運動による手の触れ方
●刺激の入れ方…片腕とっての肩・胸骨・剣状突起・腹へのゆすり刺激
●刺激を入れる体勢の取り方…スキージャンプの飛び出し姿勢からの前後・左右の押し
●肩の緩め方…手を外旋させ上拳、止まった処で肘開く
●臀部の緩め方…鼠径部の玉を動かし、腸骨に伝える。大中小殿筋、梨状筋を緩める
●腰の緩め方…拇指で上に押し上げて中をゆっくり下ろし緩める。鼠径部の玉を使う 他
〜〜西脇先生プロフィール〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●昭和27年福島県いわき市平生まれ
●20代学生時、少林寺拳法(四段)、道家(小野田大蔵系)導引法を学ぶ。
●30代初め、青森県津軽地方に伝わる古流武術、日本伝行動則「舞之手」(躰術)、合気の術、拳法、中国武術等を、舞之手十五代宗家「野呂幸夫」師のもと学ぶ。現在舞之手七段。
●30代半ば以降に、津村喬(つむらたかし)氏、中健次郎(なかけんじろう)氏等から現代気功と古典気功、峨媚丹道(がびたんどう)十四代伝人「張明亮(ちょうめいりょう)」氏から峨眉派伝統気功を学ぶ。
●2011年の震災以前は、いわき市平の道場にて古流武術「舞之手」等を指導。震災後に道場を閉鎖し、平成23年(2011年、震災後の春)に埼玉県川越市に移転。
●移転の翌年、平成24年(2012年)に身体均整法学園に入学して身体均整法を学び、翌25年(2013年)に卒業(24B)。
●平成26年(2014年)に帰郷。福島県いわき市鹿島町に居を構え、日本伝行動則研究会「萃孚(すいふ)」の名称で出張指導を主に、身体均整法の施術、武術「舞之手」、身体行動則、気功の指導等にあたっている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆常盤台地域集会室◆
東京都板橋区常盤台3-27-1 常盤台区民事務所2F
東武東上線ときわ台駅/上板橋駅下車 徒歩10分
※どちらの駅からも線路際の小道を進むのがわかりやすいです。大きな踏切の傍、北西の角にある白い建物が常盤台区民事務所です。正面入口の左側にガラス扉があり集会室の入口となっています。その奥に階段がありますので、2階に上がってください。
※赤羽駅・王子駅からバスも出ています。
|