あたらしく身体均整師会東京支部の会員となりました皆さん、身体均整法学園ご卒業、 おめでとうございます。そして、ようこそ東京支部へ!
東京支部は「共生」をテーマに、ひと月に100名以上のクライアントを呼べる「100名均整師」を育てるべく活動をしております。
特に、近年では亀井師範の残された沢山の資料を紐解き、身体均整法を探る研修会に力を入れております。
また、身体への観察法の訓練の反復や、素晴らしい講師を招き、いろいろな角度から施術をみつめられる機会を設けております。
身体均整法をより学びたい方、さまざまな志をもち活動をする応援をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
たのしくいきましょう!
■4月の予定■
◆東京支部研修会◆
4月の研修会は、今年学園を卒業して東京支部に入会した方々を招き、歓迎の意味を込めて参加者全員無料で開催いたします。
【臨床的奇脈の応用】 講師 深沢 功先生
身体均整法学園の講座の一つに、奇脈の応用の鎮痛処方があります。原理や原則的なことが述べられていますが、これを臨床に応用したらどうなるのか、また体型調整に利用したらどうか、など実戦に即した使い方を示してみたいと思います。(深沢功)
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まだ開業まもない頃、臨床で、「背中全体 にわたってぴりぴりした痛みがある」と訴えられた方が来院されました。
どの病院からもどこも悪くないと言われ、 仕事での疲労はあるが特に痛みの原因に心当たりもなく、僕自身、訴えに対して痛みに対処する術も持たず、観察するのにも見当さえつかず、体型調整などしてはみたものの、少しの改善もしないまま「勉強します、またいらしてください」と初回は帰っていただきました。
復刻版を含め、数ある身体均整法の資料を調べようにも、なにしろどこにヒントがあるのかもわからなかったのですが、ふと奇脈の事を思い出しました。
後谿と申脈を使った「動脈系の乱れのため血管運動神経性の痛み」の対処法です。テキストには(体の後面の痛み)に効く、と書いてあり ます。
そのお客さんの2回目の来院時、奇脈調整を施術始めに試してみたのですが、お客さんは驚きました。あっという間に痛みが解消したのです。僕も当然驚きました。2人で驚きました。
学園で教わった奇脈応用、その目をみはる効果に感動し、改めて勉強し直し、以来、症状が慢性化している場合など、奇脈調整を施術の始めや仕上げに施すようにしております。
今月の研修会では、その奇脈応用を深沢功先生により紹介いただきます。奇脈の意味、その様々な応用の紹介と実習です。
また、(急性を除く)経絡を応用した刺激の入れ方ですが、ぎゅっと強い刺激をいれるのでは効果がなく、そっと経穴に触れてそっと伸ば すような刺激法がいいようです。ただし、これにはコツがあって、皮膚の遊びの取り方やそっと皮膚を伸ばす感覚が掴めないうちはなかなか思うようにいきません。
研修会では、皮膚に触れ操作する「コツ」も ご指導いただきます。その「コツ」は、奇脈調整だけに必要なものではなく、様々な手技に於いて重要なテクニックとなりますので、今回は是非それをきちんと会得し実践に応用してくだ さい。
どうぞお楽しみに。(矢作)
・日 時:4月15日(日)
・場 所:渋谷区笹塚区民会館
・時 間:午後1時〜午後4時50分
・料 金:4月の研修会は、今年学園を 卒業して東京支部に入会した方々を招き、歓迎の意味を込めて参加者全員無料で開催いたします。 一般=\1,000
『笹塚区民会館』
渋谷区笹塚 3-1-9
電話:03-3377-1060
交通:京王線 笹塚7分
交通:バス[渋63][渋67] [渋68][宿41] [宿45]系統 「笹塚中学」2分
■第462回支部研修会報告■
3月18日の支部研修会は、笹塚区民会館において、天内登先生をお迎えして『伸びをかける技術〜ペアストレッチで学ぶ手技の要諦 〜』の内容でご講義いただきました。
【大腿部のストレッチ】
腸骨稜を押さえて実施しないと仙腸関節を傷める恐れあり。横座りをしてはいけない理由と同じ。
一人で行う場合には、踵をお尻に敷くと、 仙腸関節に負担をかけない。
【腰部のストレッチ】
肩を押さえて浮かないようにしてから、膝裏を把持して腰を捻っていく。 腰を捻ってから浮いてきた肩を押さえてもうまくいかない。 捻転操法のコツともいえる。
相手が痛がっていないかどうかを、表情を見て判断する。
【肩部のストレッチ】
この方法も、相手が痛がっていないかを確認するように。四十肩など持っている方へは余計に痛みを与えます。 腕の引き上げは内旋させて。外旋させて行うと肩が抜けそうに感じる。
【体育的操法を均整的操法へ応用】
‘体育的’な首のストレッチを‘均整的’に応用すると、肋骨に可動性をつける操法、また、心臓の調整となる。
3人でペアを組み、土踏まずにある「心筋 梗塞」「心臓弁膜症」「狭心症」それぞれの反応点を観察しながら、肋骨調整前後の変化を感じとる練習。
※参考(『第78回全国講習会講義録〜内臓賦活法〜湯原一夫先生』より) 内踝と母趾付け根のところを結んだ線上を 探っていって、
(1)最初の山(距骨)の手前の指が凹むところ→狭心症。D3に出る。
(2)最初の山と二つ目の山の間(距骨と舟状骨と間)→心筋梗塞。D5が後方に下がる。
(3)二つ目の山の母趾寄り。凹むところ (舟状骨と内側楔状骨の間)→弁膜症。これは扱わないで医者に行かせる。
(レポート:田川)
■今後の支部研修会■
※支部研修会は毎月第3週日曜日 に開催されます。(変更月もあり)
◎5月20日(日) ◎6月17日(日)
■東京支部・自主活動情報■
(1)第217回手技研究会
・日 時 4月19日(木)17時位〜21時位 (毎月3回目の木曜日に開催しております) ・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田 勝
・参加料 \1,000
(2)手技勉強会
受者、整者、第3者が納得する、「3つの納得」の為を目標に、実際にクライアントを招いての実技及び実技指導を実践します。
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、初回〜3回まで1,000円、 4回以降は、3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月 3回目の木曜に限り17時位まで) ・場 所 手技研究会と同 ・参加料 無料
■東京支部からお知らせ■
◆会員による支部便りの活用◆
東京支部では支部会員が各地域で開催されている活動を応援いたします。 勉強会、研究会、ボランティア活動、従業員募集、各種お知らせなどございましたら支部便りで紹介させていただきます。 支部便り担当の矢作までご連絡下さい。
◆DVD作製記録◆
東京支部では、講師の先生に許可を得た研 修会についてはその模様をDVD録画し、遠方にお住まいの方などの為にDVD販売をしております。購入方法は以下のとおりです。
1)支部研修会場販売 2)電話での販売発送
・連絡先=片岡久雄
【DVD 目録】 〜支部研修会の記録:2008.9〜
・鏡八重子 内臓賦活の臨床 ・田川直樹 インターネットで 開業4年で均整院を起動に乗せるまで ・野村宣行 くつろぎ傾斜圧 ・深沢 功 クライアントに喜ばれる脊椎調整法 ・小酒井外記 肩関節/施術問題交換会 ・三浦宏明 頚部調整法 ・星野一彦 横隔膜調整法 ・西脇幸弘 相関関係 ・大村慶人 身体均整法基本操法・前編 ・大村慶人 身体均整法基本操法・後編 ・柄沢康弘 施術の手をつくる/臨床施術 ・今村和行 むち打ち症、子宮筋腫/臨床応用 ・田川直樹 鏡先生の勉強会で習った 観察、手技、調整の組立 ・山口他津子 揺さぶり/基本操法 ・坂本元一 脊髄神経反射 ・坂本元一 頚部、肩、胸背部、腰部の調整 ・田川直樹 技が効かないどうしよう ・大村浩二 赤本から私が学んだ体験した事 ・高橋 弘 触診の基礎・豚の心臓を用いた心臓解剖学 ・川名慶子 操体法の基礎前編 ・川名慶子 操体法の基礎後編 ・坂戸 哲 観歪法/基礎と臨床(池袋均整学園編) ・坂戸 哲 観歪法/基礎と臨床(笹塚編) ・坂戸 哲 観歪法/基礎と臨床(代々木上原編) ・深沢 功 筋肉操縦法 ・小酒井外記 私的観察法/ 四肢利用の腰背部へのアプローチ ・三浦宏明 人体の自然観察と調整法 ・田澤正博 腹診と臨床応用 ・柴田 劬 骨格筋の相関 ・広島支部 古老の技を盗む ・坂戸 哲 12種体型の臨床応用
・西脇幸宏 相関関係
・山岡法子 漢方による四診{主に望診}について ・星野一彦 骨格について ・福田/矢作 黒田ノート/手関節の腱鞘炎 ・深沢/福田 黒田ノート/救急操法 ・柄沢康弘 鼓舞、抑制、押圧矯正 ・大村浩二 救急操法と頭蓋骨操法 ・深沢/福田 触診学/土用について/陰陽五行説 ・深沢/矢作 触診学/くつろぎ傾斜圧 ・村松陽一 12種体型と重心傾斜圧 ・小島夕桂 経絡セラピー/経絡均整ヨーガの提案 ・深沢 功 12種体型各論 ・松岡、田中 池袋研修センターマニュアル ・宮川/天内/田川/矢作 触診/肩関節/生理痛/急性胃炎の操法 ・大庭玲子 椎骨カーブを整える/触診 ・福田/馬場 カイロより学んだ触診学 ・柴田 劬 筋肉の相関関係を利用した調整法 ・鏡八重子 臨床応用 ・金井周一 肩のAKAによる調整法/ 12種体型表の使用法 ・金井周一 膝のAKAによる調整法/ 3原則の使用法
〜貴重な記録〜
1987.3.6 山本宣良先生 「三指半操法」 1990.6 大村慶人先生 「勉強会」 1992.1.11 大村慶人先生 「12種体質病(姿形操縦の臨床)」 1993.4.10 山口他津子先生 「東京スクーリンング」 1993.05.10 山口他津子先生 「三原則の刺激(?成講座にて)」 1993.7.11 南一夫先生 「膾柱と頭骨調整」 1986.05.17 坂本元一、山口他津子 「68回全国講習会」 1986.10.18 山本宣良、小関勝己先生 「68回全講 臨床応用と脳育」 1987.05.25 鏡/坂本/大村熊夫/山本/池上/小関ほか 「69回全講 シンポジウム均整の種々相」 1999.05.24 山本孝宣先生 「93回全講 12種体型」
■あとがき■
学園を卒業された先生方、ご卒業おめでとうございます。
学園ではホントにたーっくさんの手技を勉強しました。僕の場合、あまりにもたくさん学ぶ事があるので、最初から学園に通っているあいだに習得するのを諦めていました。
卒業してからが勉強のスタートだ、などと思っていました。そして現在、実際にその通りだったと思 います。学園で教わったたくさんの「点」と「点」を結びつける「線」で結ぶ作業は未だに続いております。
身体均整法の原理原則とは何か、その原理原則が「線」になるのだと思い、多くの先輩や仲間から、多くの機会から、それを学び続けております。
東京支部活動がその良き学びの場になればと、支部委員一同、願い、努力いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
「学び」を続けていれば、「実践」を続けていれ ば、どこまでも手技療術家としての高みにいけると信じてやみません。今もその道の途中です。(矢作) |