■10月の予定■
(1)10月の支部研修会
10月は参加者から大変好評だった研究会を8月に続いて開催いたします。
身体均整法研究会
1:触診学「骨盤・頸椎編」
身体均整法学園で学んだ「身体へのアプローチ」の基礎をより掘り下げて学んでいこうという試みです。
千葉支部との合同研修会では、例えば椎骨に対してしっかりと受者の身体に触れられていない事を実感した方も多くいるかと思います。
受者の身体(骨格や筋肉)がどのように変位しているか、東京支部で継続的にこれを学んでいこうというものです。
今回は骨盤と頸椎の変位について勉強していきます。
2:「呼吸について」
〜夏の疲れ・冬に備えて〜
中医学の陰陽五行説で、四季を五行に当てはめた場合(春・夏・秋・冬)を(木・火・金・水)に配します。
金である秋の場合、同じく金の性質を持つ肺がよく働きます。今年のように特に暑かった夏の疲れは肺経に影響を及ぼします。
そしてまた冬に備えた体作りをしなければなりません。水の性質を持つ腎の働きをしっかりとさせておきたいものです。
そこで、10月は肺や腎の症状である「咳、痰、喘息、声枯れ、喉の痛み」、腎の症状である「だるさ」などについてを、赤本や講座集復刻版、観歪法などの記録から考察、実践してみたいと思っております。
10月は札幌において全国講習会も開催されます。身体均整法三昧となってみてはいかがでしょうか? どうぞお楽しみに。
・日 時 10月10日(日)
・場 所 笹塚区民会館
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 無料
『笹塚区民会館』
渋谷区笹塚 3-1-9
電話:03-3377-1060
交通:京王線 笹塚7分
交通:バス[渋63][渋67]
[渋68][宿41]
[宿45]系統
「笹塚中学」2分
■東京支部自主活動情報■
(1)第198回手技研究会
・日 時 10月21日(木)17時位〜21時位
(毎月3回目の木曜日に開催しております)
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F
ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田勝 TEL.03-5373-3643
・参加料 ¥1,000
(2)手技勉強会
受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の
為を目標に、実際にクライアントを招いての実技及
び実技指導を実践しています。
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対
象にするために、初回〜3回まで1,000円、4回
以降、3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月3
回目の木曜に限り10時〜17時位)
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい
・参加料 無料
■第446回支部研修会報告■
9月の支部研修会は、大村浩二先生をお招きし「救急法と頭蓋骨操法〜身体均整法でカラダが変わる不思議〜」の講題でご講義頂ました。
【頭蓋骨調整】
頭蓋骨を手首や足首など、他の部位からの遠隔操作により整えるためには、角度と張力をしっかりとることが必要。
慣れないうちは回す側の手を主にして張力をとろうとしがち。刺激が強くなりやすく、安定した張力がとれない。支える側の手もうまく使う。
正面からの足首回しでは、踵を把持した手を引いて固定。
横から回す場合には、足首を把持した手を引いて固定。
【胃の調整】
食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎などに用いる。胃の噴門にあたる位置(左季肋部、D11の高さ)を直圧調整。
D3左、D5右、D7左など脊髄神経反射から観た調整点と、D11左(胃の噴門と食道がつながる位置)、L1右(幽門と十二指腸がつながる位置)、L2左(十二指腸と空腸がつながる位置)など、解剖学上の位置とを合わせて観察する。
【泌尿器の調整】
尿路結石、膀胱炎などに用いる。
左もも内側を、脚のつけ根から膝まで順に弾いてゆるめていく。強く弾かなくても、おしっこの出にくい人はかなり痛い。
「天枢・京門」の募穴調整やD6とD12叩打調整の後に、左もも内側の圧痛がとれたかどうか、観察点としてもよい。
【眼の調整】
眼や頭の疲れている人は、仰臥位で頭を持ってみると鉛のように重たいことが多い。その解消法として有効。
まずやさしく圧定調整。四指を載せてから、外側にアソビをとるのがコツ。
次に圧定した指の上から、逆側の示指と中指を用いてパタパタと叩打調整。
片手を離す際に、圧定している側の圧をゆるめてしまわないこと。最後に眼のふちや眉毛上の緊張もよくとる。
再度頭を持ち上げると、軽くなったのが分かる。持ち上げる際、手の力は抜いておくこと。
【臨床へのヒント】
○「眼精疲労は頭の疲れを誘発する」あるお医者さんのコラムより。
○女性の尿路結石は、ケーキなどデザート系の食べ過ぎに原因があることも。
○足首回し、眼のパタパタ操法などは、利き手ではない側もできるようにしておくこと。
○蝶形骨の歪みから顎関節症に進むことも。施術としては「蝶形骨調整」「温溜(オンル)」「顎関節の最密位」などを主に。
○頭蓋骨調整や眼の調整などの圧は、まずは自分自身の頭や眼を触り、気持ちのよい圧を確認しておくとよい。
(レポート:田川)
■第116回札幌全国講習会■
身体均整師会東京支部の皆様へ
身体均整法全国大会活性化へのお願い
身体均整師会相談役 野口盛雄
東京支部の会員の皆様におかれましては、お健やかに御活躍のことと存じます。
身体均整師会は戦後の混乱の中、故亀井師範はじめ諸先輩各位の御尽力により手技界からの追放をまぬかれ、故小関勝美先生による身体均整学院の教育機関の創立により大発展を遂げてきました。
その後、内部のいく度かの混乱の時を乗り越えて、新しい師会による教育機関を設立して更なる発展をしてまいりました。
このことは、各会員の理解と協力なしには成し遂げることはできませんでした。会員各位に、あらためて感謝申し上げます。
さて、来年は身体均整師会創立60周年記念の佳節の年を迎えます。
師会としては、今回の第116回札幌全国講習会をそのプレ大会としてとらえ、久しぶりに北の大都市札幌で開催されます。大変遠路の会員もおられますが、各支部会員の御理解と御協力を得て大結集をお願いいたします。
そして、来年京都で開催予定の第117回60周年記念大会を大成功させましょう。各支部会員に声かけ、連れ出しを是非私からもお願いいたします。
大不況の影響は、我々にも無縁ではありえません。仲間に会いお互い大いに情報や均整法を語りましょう。
経験の浅い先生は課題を持って、ベテランの先生に勇気を出して話しかけるよう御指導下さい。
ベテランの先生は、時間の許す限り秘伝の技を教授してくださる様お願いいたします。
このような活動が、全国大会をいっそう有意義なものにするのではないでしょうか。各支部せめて複数名の参加を期待したいところです。そして技術的な悩み、集客の悩み、その他課題を持って参加されることを再度要望します。
札幌でお会いしましょう。
札幌で開催される講習会申し込みの締切日は10月12日です。みなさんのご参加をお待ち申し上げます。
東京支部委員一同
■東京支部より■
卒業し開業を躊躇している方へ
東京支部長 深沢功
支部研修会で身体均整法学園の卒業生の方に開業の様子を聞いてみたところ、「まだ、踏ん切りがつかない、以前、事業を始めた時は、何のためらいもなく自然に事が進んだのだけれども、今回はそういった気持ちが湧かない。」と言う意味の答え。
研修会が終わっての帰り道に、「何故だろう」と、その事を考えていたのですが、その先生がそのように答えた意味は、この仕事で成功する自信がもてないからではないだろうかと考えました。石橋を叩いて渡る、ということわざがありますが、ある程度、見通しが立たなければ、人は行動に移れないもののようです。
もしそうであるならば、この仕事では永久に自信が持てないことになりそうです。なぜならば、われわれが対象とする人間の体は、宇宙に匹敵する複雑さを持つものですから、ここまで解ればという見通しは、どこまでいっても、何時まで待っても、これで良し、というわけにはいかないと思うからです。
例えてみれば、暗闇の中を手探りで歩いているのがわれわれの仕事。多分、他の仕事は、それほどの暗がりではないのだと思います。真昼とはいかないまでも、夕暮れか、月夜の晩位の明るさがあって、なんとか先の見通しは立つものだと思うのですが、われわれの仕事に限っては、人間というその複雑さ故、真っ暗闇と言って良いのかもしれません。
この中を、頼りない懐中電灯の光(均整の理論と技術)で進んで行くのですから、心細さは極まりがないのだと思います。しかし、そうかといって、いつまでも歩き出さなければ現状維持のまま、時間ばかりが過ぎ去って行きます。
いくら頼りない光でも、この光は進んで行くにしたがってだんだん明るくなって行きます。ここが電池の懐中電灯と違うところで、1人を施術、2人〜10人と20人と施術するうちに、光は強く明るくなるものです。
ところが、施術をしなければ、光は次第に先細りになるばかりです。
そこで、提案です。まだ開業の踏ん切りがつかない人は、
1、半年後、1年後の○月○日に開業。
と開業の日取りをきめて、 それまでに、
2、100人(数は適当に、無料でも有料でも)の施術をする。という目標を立ててみてはどうでしょうか。
有料よりも無料の方が数はこなし易いかもしれませんが、ともかく施術をしまくる事です。それが、自信に繋がるはずです。
どうです、試してみませんか。
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