■12月の予定■
(1)12月の支部研修会
「相関関係」
-- 講師 --
坂戸 哲先生
東京支部の研修会は、
参加する支部会員にあらゆる角度から均整法を見つめていただき、
そして自分にあった学技を身につけていただけるよう、
さまざまな先生を講師として招きさまざまな均整法の学技を提供してまいりました。
時に従来の均整法にはなかった視点から、
時に亀井師範から受け継がれた伝統を、
そのすべてがきっと会員の均整道の向上につながるものと確信しております。
12月の研修会は、昨年3度に渡っての東京支部研修会、
そして秋の全国講習会において観歪法を講義いただいた、
坂戸哲先生をお招きします。
坂戸先生は、かねてより臨床における12種体型学の重要性を主張しており、
今回は12種体型を応用した臨床方法を学ぶ事になりました。
先の研修会では観歪法のテキストを示し、
こに書かれているままに施術を行えばいい、と、
難解と思いこみ臨床で使うのには躊躇していた観歪法をほぐしていただき、
あらためて均整法の素晴らしさを提示していただいた事から、
今回の12種体型学の講義も、
きっと12種体型学に迷う私たちの気持ちをほぐしてくださるものかと思います。
また、すでに12種体型学を臨床に取り入れている方へも、
あらたな角度からそれを見直すきっかけにもなります。
観歪法と12種体型をもとにした永きにわたる豊富な臨床経験から、
その極意を伝授していただきます。
どうぞおたのしみに。
研修会後は毎年恒例の忘年会がおこなわれます。
笹塚駅そばの「居酒屋つぼ八」において、会費2,500円、飲み放題となります。
今年も楽しい宴となるでしょう。みなさまの参加をお待ち申しております。
・日 時 12月20日(日)
・場 所 笹塚:笹塚区民会館
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 ¥2,000
※研修会終了後、忘年会を開催します。
※身体均整師会東京支部研修会では、会員以外の一般参加も受け付けております。
身体均整法に興味のある方、どうぞ気軽にご参加ください。
■東京支部自主活動情報■
(1)第188回手技研究会
・日 時 12月17日(木)17時位〜21時位
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F
ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田勝
・参加料 ¥1,000
・内 容 経絡・募穴・背ゆ穴調整
※テーマについては、リクエストがあれば変更する事があります。ご意見、ご要望があれば言って下さい。
(2)手技勉強会
受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の為を目標に、実際にクライアントを招いての実技及び実技指導を実践しています。
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、初回〜3回まで1,000円、4回以降、3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月3回目の木曜に限り10時〜17時位)
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい
・参加料 無料
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
■第437回支部研修会報告■
11月23日の支部研修会は、身体均整法学園に於いて、
広島支部の花樹善之進先生、宗利守人先生、貞方みほ子先生を講師としてお招きし、
「古老の技を盗む。均整の心を学ぶ」の講題でご講義いただきました。
鏡八重子先生もゲストとしていらして下さいました。
〜やって欲しそうな箇所をまず楽にしてあげてから、本調整に入る。(宗利先生)〜
肩の痛みを例に。
調整の最初に、痛めている肩と同側の大腿筋膜張筋操作。
腕を挙げたときの可動域が増え、お客様に安心感と施術者への信頼感が生まれる。
その後に肩への本調整。
○「こういう病気や症状はこういう経過をたどる」と、
お客様に説明できるようにすると安心してもらえる。
施術者側としては、それを知らないと、
例えば炎症状態のときに触って、余計に痛めてしまう。
○「あの先生のところへ行ったら、悪ければ医者に行けって言われるから」
という評判が立つくらい、
手に負えるか医者に任せるべきかの仕分けができるようにする。
-----
〜手当てによって体の悪いところを的確に知ることが大切。(花樹先生)〜
百会を例に。
基本の位置(頭頂部、両耳の最高部を結んだ線の中央の陥凹部)は正確に知った上で、
「ジーン」「グット」「キク」という感じになる箇所を探す。
両耳を結んだ線よりも後ろになることも前になることもある。
○「気持ちいい調整」+「10悪いのが1か2、いい方へ行けば」OK。
やりすぎて壊すと来てくれなくなる。
-----
〜頭で覚えず、体で覚える。(貞方先生)〜
筋肉や骨そのものに対して刺激を入れていくと痛い。
骨膜、筋膜の少し手前で止める。
肋骨結節を圧迫せず、リンパを流すようにしながら筋肉をつかむ。
○母指以外の四指に力を込めると肋骨や胸骨が苦しくて、
背骨に対する刺激にならない。
四指の力は抜き、四とばし、五とばしで関連椎骨を追う際のメジャーとして使う。
【臨床へのヒント】
○頭で考えて受者を観ると、知識で追ってしまう。
十二種体型、三原則を基本として、
触った感じで分かるようになるためには経験が必要。
○一回目の来院時、
「歪みをとった上で薬を飲んでみて」
「女性は必ず骨盤変位を起こし、前頭骨も歪みます」など、
インフォームドコンセントし、納得してもらえれば調整する。
すると楽になる。
整者ではなくて、本人しか分からない。
例えば「ハァーッ」という大きなためいきとともに、
症状について悩んでいたことがすべてはき出され、空(くう)になる。
○仙骨が整うと頚椎が整う。
頚椎が整うと頭が納得する。
頭が楽になると、
多少歪みが残っていても、自力で回復していけるようになる。
骨盤調整を一言で言えば「生理的弯曲を付ける」こと。(以上、貞方先生)
前日には広島支部の先生方を囲んでの歓迎会(Photo by 太田毅先生)。
鏡先生も交え、均整談義に花を咲かせました。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
■今後の支部研修会■
◎1月17日(日)
講師:西脇幸宏先生
講題:「相関関係」
研修会終了後、新年会
◎2月21日(日)
講師:山岡法子先生
講題:「漢方による望診、その他(仮題)」
かねてよりご案内していました黒田長一先生のノート(通称:黒田ノート)、
その一部ですがが印刷できました。
黒田ノートとは、
姿勢保健均整師会の理事を勤められた黒田長一先生(黒川瀞雄先生ではありません)の
手書きのノートです。
晩年の亀井先生の全国講習会の講義テープを聞いて文章に起こしたものです。
大きく分けて次の3つの部分からなります。
1、第34〜43回の全国講習会の亀井先生の講義(10回分)
2、第1〜9回の実技特別研修会
3、森原先生リンパ操法講義
このうち、『2』の実技特別研修会は次の9回の研修会からなります。
第1回実技特別研修会(臨床上の神経反射の基礎)
第2回実技特別研修会(均整法の三法則に基ずく膾椎の観察法並びに調整)
第3回実技特別研修会(叩打法による筋肉反射)1971.4.4大阪太融寺会館
第4回実技特別研修会(伸びの反射)1971.6.6大阪
第5回実技特別研修会(震動操法)1971.7.4
第6回実技特別研修会(下腿関節の反射)1971.8.1
第7回実技特別研修会(上肢関節の反射)1971.9.5
第8回実技特別研修会(関節の調整)1971.11.3大阪太融寺会館
第9回実技特別研修会最終回(背骨の関節・リンパ操法)1971.12.5
この内、第1回と第2回の
実技特別研修会
『毛様膾髄反射に見る12種内展体制の調整法 (臨床上の神経反射の基礎) 』
『膾椎骨にみる均整三法則・人体を平衡、強弱、可動より眺める
(均整法の三法則に基ずく膾椎の観察法並びに調整)』
の編集が、やっと終わって、100部ですが印刷できました。
残りも順次印刷して行きますが、
とりあえず、この2点をセットにして1,000円でお分けすることができるようになりました。
(A4版ルーズリーフ形式、30穴のバインダーで閉じてゆけます)
『実技特別研修会』とは、身体均整法の理論と実技の実習を目的とした研修会です。
その内容は、すでに矢野暉雄先生によりまとめられ、
講座集特集号「均整』として発行されています。
講義のエッセンスが凝縮された素晴らしいものですが、
原理原則の要点、操法の要点のみが記されているだけで、
何故、原理原則が生まれてくるのか、また操法にいたるまでの観察設計(診断)、
調整のプロセスがはぶかれてしまっています。
観察や設計が大事、原理、原則が大事といわれますが、それがつかみにくいのです。
当時の研修会に参加した人々には要点のみで充分だったとおもうのですが、
亀井先生なき今、一度も先生に接したことのないわれわれには、
何故そうなるのかといったプロセスを知りたくても、
その手がかりがないという状態なのです。
このような中で、
当時の講義をそのまま録音テープより起こした黒田先生のノートが重要なものとなってきます。
これを読むということは、有りし日の亀井先生の講義を間近で聞くようなものと言えるでしょう。
ここには亀井先生のご講義が最初から話されたとうりに記録されているからです。
例えば、
-----
*均整と平衡の違い
均整というのは、(おしなべて)平衡というのはそうではない。
均整というのは、平衡につながる。平衡ということは、そうではないのである。
平衡ということは、Balanceということは、段違があってもBalanceなのである。
平衡ということは、不自然がないということなのである。
不自然がないということが平衡ということなのである。
平衡と云ヘば、均整と違うのである。
均整という中には、バランスがとれている、という意味も含まれているが、
均等とは意味が異うのである。…………
毛様膾髄反射中枢の実技 (*一、二、三側と均整三原則*)
昔から肩が凝ると目が見えないといったものであるが、
これは肩が凝った為めに眼が見えなくなるのではなく、
毛様神経(星状神経節C8N−D3N(交感神経節))がC8N―D3Nまでの間にあるから、
これが肩が凝ったのと同じ様な現象が起るのである。
中枢が大なり小なりの影響を受けておる証拠なのである。
今日はテストの関係で、片方の目の小さい人をモデルに使うことにする。
脳神経のその側の方に故障のある人である。
その側の方を調節すると形が変るはずである。形が変れば眼は快復して行くのである。
同じ毛様神経でも、1s・2s・3sに出る場合によって矯正の仕方が、
皆、違うのである。
外観上は片方の眼が小さいので、同じ様に見えるが、
1s・2s・3〜4sと出方が違うのである。
これは内の状態によって出る場所が異るのである。
又、出た場所によって調整個所が又違うのである。
それによって治る、治らないが決るのであるから、
どうゆう場合に出るか、ということを参考にして、
縮瞳症、C8−D3の下部にあって、星状神経と覚しきものを調整すれば良いのであるが、
それを1sで調整するのか、2sで調整するのか、
又は、3、4sで調整するのかに依って、おのずから効果が異なって来るのである。…………
表1(体型)と、表2(内界)の見方
大体、今のところは、頭脳系と消化器型を合せて、
結局出たのではないですか。これへ……
大体、これ(*に*)合致して、D4とD12に出ておる、というのは、
生殖器型の体型であるから体型そのものは、体型として出ている。
D4とD8に出ておるのではないですか。
体型そのものが消化器型であるから、これ、これこれには異常感が受け易い。
だから、頭脳と消化器という関係に乱れがあった為に、これがD4とD12に出て来た。
だから1sと2sさえ治療すれば良い。
D4とD12を主に、1sと2sを治療すれば良い。
(*内界の椎骨としてみると、D4は消化器型、調整個所は2s可動性。
D12は頭脳型、調整個所は1s平衡性*)
(2)の表(内界異常と相関椎骨)に合いましたら、
深部反射の状態であって、内部が傷んだ状態で器質内部から外部へ出たので、
これは(1)表は外部から中へ行くというので故障の、…………
ジンマシンを体型表で観察する
今、塩川先生の話ではジンマシンが出るのだそうである。
あの人の椎骨を調べて見るとD4、D12に出ておるのですね。
ところがここでD4、D12は何処かというと生殖器型である。
片方の方は、こちらの方では消化器型と頭脳型にD4、D12が出ておって、股がつっておる。
これはどうかというと、本来のあなたの体型は生殖器型の体型である。
形では一番出易いのは、こうゆう場所に本来故障の出易い体質であるから、
これは(1表)体型的なものであるから、
ところが、あなたは今は頭を使い過ぎて痛めているのであるから、
それが消化器に影響を与へて、
それが頭の関係を与へてジンマシンが出ておるのであると思う、といったら
思い当ると言っておった。
塩川先生は、体型そのものは生殖器であり、D4とD12に出易い。
ところが色々な精神的な考え方をやっておるものであるから、
あらわれるのは消化器の点とあらわれるものであるから、
それは体型的にその通り現われて、病的には、頭を使い過ぎた為にその様に現われ、
その為に消化器が影響を受けたと、頭の使い過ぎで、
それでD4とD12に出て来たと解すべきであると思う。
両方(1)表、(2)表を考えておくと、原因がわかるのである。…………
強弱性について
病気も之が背骨も強さを欠いたもので、なかなか難治の病気である。
治療しても3日目にはまた元に還る様な病気は、この強弱性を欠い(*た*)病気で、
吾々の手こずるものは、この強弱性を欠いた椎骨のある病人である。
所が、これにはもりもり栄養のある食物を食べさせておくと治ってしまうから不思議である。
いくら調整しても栄養をとらせないと絶対病気は治らない。
これは背骨を調べると、沈んでいる個所の多ければ多い程、
体が虚弱で駄目になっているが、これを電気でエネルギーを計って見ると、
5m/アンペア位で、15m/アンペア位になると体が快復してくる。
これは沈んでいる。…………
均整法の背骨の狂う法則について
カイロでは、骨の狂いの原因を7つ位あげている。
気候、姿勢、ケガ、打撲、寒、暖、職業。
均整法では、4通りの原理しかないといっている(平衡に2種類の狂い方がある)。
背骨歪の4法則
平衡に2種類の狂い方がある
内臓 → ヒフ → ルフィニー →(狂)→ 筋肉に刺激が行く → 背骨のバランスの狂い (平衡性)
関節(触覚小体−マイスネル小体−) → 偏在圧力分配 → 狂う → 亜脱 (平衡性)…………
-----
いかがですか、少し抜粋しただけでも、
新しい視点から均整法を見つめ直すことができそうでしょう。
是非、ご購入ください。
※今のところ、東京支部会員の方のみの販売となっております。
会員の方は先に届けられた支部便りにて購入方法を記しました。 |