■7月の予定■
(1)7月の支部研修会
千葉・東京支部合同研修会
「人体の自然観察と調整法」
講師 三浦宏明先生
人間の身体は大変複雑な姿・形をしています。
さまざまな症状や歪みは、そのような人体の自然属性にそって発生
してきます。
今回の支部研修会では、千葉支部の三浦宏明先生を講師としてお招
きしました。
「自然観察」の視点に立ち、人体のもっている「複雑さ」のなかから、
観察の視点、調整の進め方を捉えなおして頂けるかと思います。
三浦先生より、研修会についてお話を伺いました。
「はじめて均整の勉強をはじめた頃、
特別な器具ももたずに身体の状態を読み取るなどといったことが、
にわかには信じられませんでした。
とくに手技のもととなる身体の捉え方について、
決定版といえるような教科書やしっかりした指導法が確立されて
いる訳ではなく、
身体へのアプローチが、
自分のできる手技に引きずられてしまうというジレンマを感じて
きました。
あらためて関節の形や筋肉の形態など、
一見複雑な人体の解剖学的な特徴に注目してみると、
かつて学んだ調整テクニックや刺激順序の意味を再発見すること
がよくあります。
身体の形と動きこそ、
人類の特徴のもっとも集約された表現だという「自然観察」の視
点に立って、
観察法や調整の可能性を紹介したいと考えています。」
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臨床において、そのテクニックなど応用の幅を広げる為には、
人体に体する「知」の幅をより広げていく事が大事だと思います。
上記の三浦先生の言う身体の形と動きこそ、
人類の特徴のもっとも集約された表現とは、
まさに身体均整法「知」を意味するものだと思います。
7月の研修会、どうぞお楽しみに。
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☆千葉支部との合同研修会☆
昨年秋、木更津でも全国講習会のホストを務めてくださった事も記
憶に新しい、
千葉支部の皆さんとの合同研修会となります。
千葉支部長である南一夫先生は、
身体均整師会出版部より著書「内蔵体壁反射による異常観察と調整
テクニック概論」を
千葉支部の先生方の協力のもと、今春に出版いたしました。
今回の合同研修会は、
そんな南先生のもとに集まり熱く均整法を学び実践している千葉支
部の先生方と交流し、
共に互いの均整道を高めあっていけたら素晴らしい事だと思います。
南先生よりご挨拶を頂きました。紹介いたします。
「東京支部の皆様、元気で頑張っている事と存じます。
今回、三浦先生の講義にあたり、千葉支部員としての三浦先生で
はなく、
均整を代表する先生の講義と私は受け止めています。
その意味で、千葉支部として是非参加しなくては・・・と考えて
おります。
しかし、何ぶん多数で行く事により、
東京支部の皆様の勉強の妨げになる事を危惧しておりますが、
ここは支部の違いはありますが、同じ道を志す同士としてお許し
くだされば幸いです。
勉強というものはやればやる程先が見えなくなり、
そして自分の無知さに気付きます。
でも、知りたい事が多くて、毎日本を開いてしまいます。
こんなに楽しい人生で良いのだろうか・・・。
こんな楽しみは一人占めしてはいけませんよね〜〜。
是非皆で共有しましょう。よろしく」
千葉支部長 南一夫
・日 時 7月19日(日)
・場 所 笹塚:笹塚区民会館
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・講 題 「人体の自然観察と調整法」
・講 師 三浦宏明先生
・料 金 今回は合同研修会特別料金です!
東京支部会員・養成講座の学生=¥1,000
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■第433回支部研修会報告■
5月10日の支部研修会は、笹塚区民会館に於いて、
天内登先生を講師としてお招きし、「臨床応用」の講題で、
先生が普段なさっている、臨床の流れをご講義いただきました。
【施術開始】
金魚運動を3〜4分行う。
頭の先まで揺れが伝わるかどうか観察しつつ、主訴の状態などもこ
のときに伺う。
主訴以外のお悩みなどにも、話して下さるようなら丁寧に耳を傾け、
心身共にリラックスしていただく。
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【腹部調整】
臍の上下左右を順番にゆっくりと母指押圧。
この他に丹田、恥骨上部(中極付近)、鼠径部なども時間をかけて調整。
生理不順を始めとする婦人科系の症状にはかかせない。また、
精神面に起因する女性の不調にも有効。
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【肩関節の調整】
肩関節を中心に上肢全体の調整。
四種類の動作を順に、流れるように数セット行う。
写真は4番目の動作。
【施術後のアドバイス】
施術で整えたバランスを保つため、
自宅で実践できる方法として、自動法や真向法などから、
その方に応じたアドバイスをお伝えする。
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【臨床へのヒント】
施術の最初に伺ったお悩みの状況によっては、
その方に、さらに合うと思われるBGMに変更し、よりくつろい
でいただく。
手刀による恥骨上部への押圧は、男性に対しての前立腺調整にもなる。
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■東京支部総会報告■
研修会終了後に、総会が開催されました。
前号に添付いたしました総会資料をもとに進行され、
総会は滞りなく進行し、信任をいただけた事をご報告申し上げます。
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■支部研修旅行報告■
6月28日(日)〜29日(月)の支部研修旅行。今年は静岡県東
伊豆熱川温泉の「熱川シーサイドホテル」でした。
1日目は、あいにくの雨模様が逆に幸いし、研修に集中することが
できました。
今回は操法よりも観察法重視。
腰部を中心に、実際に腰の調子が悪いモデルとよいモデルに並んで
寝てもらっての対比観察など、
ふだんの支部研修とはまた違った雰囲気で、細部までの観察を実習
しました。
もちろん夜は、ひと部屋に集まっての均整談義。
深夜まで続いたものの、
二日目は、早朝からの日本晴れにみんな元気よく目ざめ、城ヶ崎な
どを観光。
来年の旅行を楽しみにしつつ、帰途に就きました。
今年も、細やかな心配りで幹事を担当して下さった天内先生、あり
がとうございました。
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■東京支部自主活動情報■
1)均整倶楽部
6月6日(土)7日(日)、中野区にて「第15回スマイル福
祉まつり」が開催され、
均整倶楽部も7日に「施術体験コーナー」で参加しました。
今年で5回目の参加となり、スマイルまつりのコーナーのひとつとして、
地域の皆様に浸透してきたようです。
お一人様30分の施術(1回500円)で、午前10時30分〜午
後3時まで。
昼食をゆっくりとる時間もないほどの盛況ぶりでした。
参加者(敬称略、アイウエオ順)
池田勝、宇賀村芳行、宇賀村あけみ、太田毅、鈴木康子、田川直
樹、福田和子。
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(2)第184回手技研究会
・日 時 7月16日(木)17時位〜21時位
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F
ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田勝
・参加料 ¥1,000
※テーマについては、リクエストがあれば変更する事があります。
ご意見、ご要望があれば言って下さい。
(3)手技勉強会
受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の為を目標に、
実際にクライアントを招いての実技及び実技指導を実践しています。
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、
初回〜3回まで1,000円、4回以降、3,000円を徴
収しております。
・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月3回目の
木曜に限り10時〜17時位)
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい
・参加料 無料
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■お知らせ■
(1)今後の支部研修会
◎8月16日(日)
講師:田澤正博先生
◎9月20日(日)
◎10月未定
◎11月23日(月・祝日)
広島支部の先生方を囲んで(仮題)
◎12月20日(日)
講師:坂戸哲先生
講題:「12種体型」
研修会終了後、忘年会
◎1月17日(日)
講師:西脇幸宏先生
講題:「相関関係」
研修会終了後、新年会
◎2月21日(日)
講師:山岡法子先生
講題:「漢方による望診、その他(仮題)」
◎3月21日(日)
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(2)支部便りメール配信中止のお知らせ
多くの先生方にご協力いただいてきた、支部便りのメール配信ですが、
次号より中止させていただく事になりました。
メール配信は、支部の経費削減の為の試みで開始され、
35名の協力で年間に25000円強の経費が節約できました。
しかし、メール配信されている方から、
プリントアウトし毎号保存しているけれど、印刷された支部便りの
方が本当はありがたい、
等の声が多数あがっていました。
また、アドレス変更の連絡を頂けていないケースや、
うまく配信されていないなどの声も聞かれます。
そうした背景のなか、同じ会費を払っている会員に平等の機会を与
えられていないのではと、
支部委員会では、メール配信の中止を判断いたしました。
これまでご協力していただいた先生方、ありがとうございました。
また、PCなどにテキストデータとして残しておきたい方がい
るかもしれません。
東京支部のHPはこれまでどおり更新していきますので、
そちらから引用くださいますようお願い申し上げます。
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■あとがき■
暑くなりました。梅雨はどこへ行ったのでしょうか。
たしかまだ梅雨明けはしていないと思うのですが。
ここ数年は、梅雨入りする前が梅雨らしい雨空に覆われて、
梅雨入り宣言の翌日には梅雨の中休みとなり、
そのまま梅雨明けしていたように記憶していますが、
今年はここ数年のなかでも、少しは梅雨らしい空模様が続いていました。
しかし、ここ数日はどうでしょう。
お客さんも舌を出し汗を拭いながらいらっしゃいます。
いろんな方がいらっしゃいます。
クーラーが好きな方、苦手な方、暑いという方、涼しいという方・・・。
編者は部屋の空調をお客さんに合わせて変えております。
この人は暑がりだからクーラーつけようとか、
この人は自然の風が好きだから玄関を開けっ放しにして
施術部屋の網戸も開け蚊取り線香を炊こうとか、窓を少し開けて扇
風機だけにしよう等々。
こんなにお客さんに媚びを売っている自分がまた愛しく思えたりします。
編者は、住まいとは別の場所に部屋を借りて、そこを身体均整院と
して営業しております。
施術所ではひとりです。
いろいろな問題があってもその場ではひとりで悩み、行動し、解決
していきます。
しかし。窓を開けたり閉めたり、クーラーを付けたり消したりして
いる内に、
他の先生方はこんな季節の空調、どうしているんだろう、とふと考
えました。
今度の週末は支部研修会です。
会場でみなさんにこっそり尋ねてまわろう、と思いました。
窓を開けたまま就寝したり、クーラーによる冷えで風邪をひいてい
る方が増えております。
ご養生ください。(矢作)
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