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東京支部だよりバックナンバー(2008年2月)

■■  第126号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■            2008年2月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


■第415回支部研修会報告■

1月の支部研修会は、田川直樹先生を講師に迎えました。               
「百名均整師」実現にちなんだ講義は、
昨年度の研修会で各先生方に習った技を紹介しながらの総括的な講義であり、
カイロを含め多岐に亘る田川先生の学習や工夫の成果の惜しみない提供は、
ベテランの方にも納得して頂ける内容の講義でもありました。

今回の研修会報告は、田川先生から寄せられた
百名均整師へのアドバイスを交えてお届け致します。                 

「私が学生だった平成13年、
 自分とそれほどキャリアの離れていない先輩方は、
 いったいどうやって均整一本で生活できるようになったのだろう?
 ということを、とても聞きたかったのでした」      

「いつの間にか自分がそのような話をする立場になった今回、
 (痛いところがどうなっているのかをできるだけ細かく観察)し、
 (そこからできるだけ遠い場所から均整法で整えて)いって、
 (再び痛いところがどうなったかを確認)する。
 その観察・確認の方法として、
 カイロプラクティックの触診・動診がとても役立ってきたという経験を、
 ひとつの参考例としてお話しさせていただきました」

       

●左仙腸関節変位のひとつ「左後方仙骨」をカイロ的に矯正する場合、
 左の坐骨を固定し、後方に来ている仙骨左上部を
 振動圧で押し込んでいくか、アジャストをします。



 

「また、そのようにして日々行っている施術の流れをホームページに記録していくと、
 文中の言葉ひとつひとつがキーワードとなり、
 自分が今できることの範囲で十分に力になれるお客様が検索して、来て下さいます」                  

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「私のカルテにはお客様の観察ポイントと、施した調整の記録
 (左肩関節/鏡先生式)(右下腹部/他津子先生式)(右肝経/坂本先生式)
 (C4左/今村先生式)(胸肋関節/柄沢先生式)などの書き込みがたくさんあります。
 これからも支部研修や勉強会に出る度、増えていくでしょう。
 この積み重ねで、自分ができることの範囲と、お客様の輪を広げてきました」    

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●仙腸関節の変位を正確に観察できれば、
 仙骨を押し込む矯正ばかりではなく、
 腸骨を引き上げてみるなど、均整法的な応用が利きます。


 


 

●横隔膜調整。季肋部の縁で緊張のある部分に右拇指を当てて左手掌を重ね、
 左手で抵抗感のある深さまで右拇指をゆっくり押し込み、
 緊張が弛むまで圧定します。横隔神経を介して、頚椎もよく弛みます。 


 


「研修に参加して下さるみなさんが持つ、
 均整師としての無限の伸びしろを、
 それぞれの個性に沿って着実にかたちにしていける支部研修。
 ‘100名均整師’は、伸びしろのずっと先ではなく、ごくごく手元にあります」

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「出席者のほとんどが普通に100名、200名均整師で、
 あとから続く方々がそれを自分の2、3年後の姿として、
 当たり前のこととして感じられる場。
 近い将来、そんな支部研修会になりますように」                   

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■今後の支部研修会■

◎3月16日(日)
 講師:西脇幸宏先生
 講題:「相関関係を見つめる・その2」
 会場:代々木上原

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■2月の予定■

(1)2月の支部研修会

次回の研修会は、太田雅雄先生を講師に迎え
「急性腰痛の処方」と題して開催いたします。

研修会について太田先生より以下のお言葉を頂きました。               

「間もなく開業を控えているか、開業して日が浅い先生方へ」

講義内容は、
・やっと来てくれた新規の患者さんに何とか納 得してもらえる痛みの処方等       
・あそこの治療所は治らないと悪口を言いふら させない痛みの処方           
・いかに施術したらリピーターになっていただけるか                  
まあ、同じような事を言っているのですが、
高い治療費払っているのだから1回で治って当たり前と患者さんは思っています。      

ところが、新規開業時は痛みの処方をなかなかうまく使いこなせません。
実際、私は腰痛の処方に大変苦労しました。         

新規開業であろうが無かろうが悪い評判は千里を走ります(良い評判はなかなか走りませんが)。
とにかく、初回で少しでも何とか結果が出せる処方をお見せ出来ればとおもっています。 

今でも疼痛処方に苦労はしているのですが、
過去、15年に渡り(毎回ではありませんが)参加した
東京支部研修や全国講習会でちょとだけ見えたものがあるので見て頂きたいと思います。
今まで「おっ」と思った先生方の技を含みます。

・・・暖かい人柄と、確かな技術と経験を、新潟より届けて頂きます。どうぞ、お楽しみに・・・。

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2月の研修会は、場所と日時が通常と変わります。御注意ください。

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・日 時 2月11日(月・祝日)
・場 所 池袋:学園
     http://www.kinsei.ne.jp/school/map.html
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・講 師 太田雅雄先生
・講 題 急性腰痛の処方
・料 金
 ○東京支部会員・養成講座の学生=¥2,000
 ○他の支部会員・他の会の均整師=¥3,000
 ○一般の方 =¥6,000    

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■東京支部自主活動情報■

(1)第170回手技研究会

・日 時 2月21日(木)午後6時半〜9時位
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F
     ザ・均整法せいたい
http://map.goo.ne.jp/map.php?
MAP=E139.39.13.190N35.42.23.350&P2=3201E139.39.13.190N35.42.23.350&flg=1

・講 師 宮川幸次郎
・内 容『背愈穴調整(脊髄神経反射の入口・出口)経絡・募穴も含む 』
・問合せ 池田勝

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(2)手技勉強会

受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の為を目標に実践しています。        
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、
初回〜3回まで1,000円、4回以降3,000円を徴収しております。      

・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月3回目の木曜に限り10時〜18時)
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい

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(3)均整倶楽部

「第29回幡ヶ谷社会教育館文化祭」

均整倶楽部は、幡ヶ谷社会教育館文化祭に今年も参加し、均整法体験施術を致します。
今回も、会員以外の方の参加を募集します。
内容は、一人20分前後の施術をしながら、均整法の紹介をする事です。
たくさんの先生方や地元の住民の方などとの交流は、日頃体験できないものです。
是非たくさんの参加をお待ち申し上げます。

尚、当日は1時間前(12時)に集合してチラシ配りと呼び込みもお願いします。
また、マット・マクラ・タオルなどの施術の道具は各自持参になります。

日 時:2月24日(日)PM1時〜2時・集合12時
場 所:渋谷区幡ヶ谷「社会教育館」
   (京王新線幡ヶ谷駅から5分)
   4F第1体育館
   http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/shakyo/sk1_hatagaya.html
連絡先:秋島 香(花あかり均整舎)

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■健康博覧会出展のお知らせ■

◎協力者を募集します!◎

・日 時 2月27(水)〜29(金)10時〜17時
・場 所 東京ビッグサイト
     東2・3・5・6ホール
・内 容『施術のデモストレーション・
     均整法の案内・資料配付・受付』
・問合せ 矢作智崇

今年も均整師会は健康博覧会に出展いたします。
東京支部のみなさまには、毎年多数の参加をして協力をいただいております。      

近年、ブースに来場するゲストが、
一般の方から、健康に関するグッズや商売などのバイヤーがメインとなってまいりました。
そういった事情により均整師会としての参加形態も少しづつ変化しております。

均整師会として、健康博に向けて以下のようなテーマを明確に打ち出していきたいと考えております。          

 ◎均整法の名と実の広報の場
 ◎参加者の交流と技術向上の場
 ◎他種業界との交流、提携の場

今回は、通年行われていた椅子による施術を廃止し、
2台のベッドによる施術をメインにしたデモンストレーションとなります。
参加者の人数にもよりますが、30分の施術を4人分程行っていただきます。            

そしてブースを訪れたゲストへは、
チラシを配付しながら(デモの様子を)均整法の3原則や12種体型など他の手技との違いを解説していただき、
同時に、均整師会との何らかの形で提携する話や取材、があれば担当に引き継ぎます。

これまで、健康博出展が成功したのも、
東京支部のみなさまのご協力があってこそです。
今年もまたご協力をいただければと思います。宜しくお願いいたします。
そして、参加者がゲストとともに何か少しでも持って帰っていただけるように努力していこうと考えております。     

参加していただける方は担当の矢作か事務まで、施術可or不可の旨を連絡ください。
後ほど案内などの資料を送付いたします。                

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■黒田ノート■

東京支部が有志を募り制作している黒田ノートの途中経過を報告致します。       
現在、手書き原稿をテキストデータに入力し直し、文字校正を進めております。

今回はそのなかから部分的に抜粋したものを紹介させていただきます。           
目を通して頂けたらわかると思いますが、
これまで講座集復刻版などで記載が省かれた、
「どうしてそういった事になるのか」などの、
手技や観察などに対しての詳細な説明がここでは披露されており、
大変興味深い内容となっております。

作業に携わっている先生方には大変な御苦労があるかと思います。ありがとうございます。   

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第1回実研京都(46.2.7.)より

質的に傷んで居ると、一回や二回では効果は現われない。
しかし幾度かやって居る内には治って来る。
機能的のものは即座に治って来る。                  

  (実技に入る)(追記へ行く)(次葉)

検べるのは、C7,D1,2,3の4ヶ所を調べること、
どうなって居るかをよく調べる。    

(胸椎の調べ方)

1)平衡性の見方(椎骨)1s−平
  胸椎を検べる場合は、胸椎を1/2して調べる。
  D8までを、左右を上より探って来る。
  又、D8から逆にD1に向かって、両側を拇示両指で探って行く。
  次に、D8 より下を、又、拇示両指で椎骨を挟んで、
  下の方へ探って行く。又、下よりD8に向って椎骨を探って行く。

2)可動性(2S)の検べ方は、頚を右に曲げ、
  左に曲げて見ると(廻転する)(まわして見る)動くのが当たり前であるから、
  動けば故障がない。曲げて直線になるのは、完全に故障があることを示す。
  2s−可

3)強弱性と云うのは弾力で手に応じないので、弾力性(強弱性)を調べる。
  3〜4s−強

判った場所だけを調節をする。
場所が判ったら1s、2s、3sを皆、検査をして見る。   
D1,2,3 は脳の神経で構成して居るものであるから、
大なり小なり変って居る。
夫れからD10、L1,S2,3で他の所は触らないこと。
上頚交感神経に関係のある処は良いが、他の処は触らん方が良い。
          
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■あとがき■
 
共生をテーマに掲げながら、百名均整師を育てていくためには何をすればいいのか・・・。
これについては支部委員のあいだでも毎回話し合われております。

まずは、均整法とはどういうものなのか、
これを均整師全ての方が共通認識として掲げられるようでなければならないと思います。
しかし創始者である亡き亀井師範はじっと我々を見守るばかりで、
直接教えを乞う事はできないのが現状です。
残された言葉の数々や、師範より直接教えを頂けた先輩に尋ね、
技術や教えを鍛練する以外にないのです。

東京支部では、黒田ノートを手がかりに、均整法とは何かを探り、
均整法の基本手技を研修会で先輩方より学べるよう、
均整法をより我々の生活に近づける方法を模索していきます。

また、亀井師範の元からたくさんの枝が伸びているのも
大切に育てていかなければならない事も承知しております。
とても贅沢な事ですが、
ルーツを探り、そして変わりゆくものも追いかけ、
そして均整法を生業として生きる術も提供していけたら、と思います。         

東京支部の研修会では、主に養成講座を卒業され、均整法の基礎を学んだ先生方に向け、
ベテランの先生方の臨床経験による基礎より
その1歩先を行く技術などを紹介させていただいておりますが、
意図的に均整法の基礎を改めて講義頂く機会や、
養成講座の生徒や卒業間もない先生方へ向けての講義も用意しております。

1月に引き続き、2月の研修会では太田先生による
経験の浅い方などが臨床ですぐに役立てるような講義を紹介致します。
支部の会議において、来年度の研修会に向けて準備を進めております。
どうぞお楽しみに。(矢作)


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