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明けましておめでとうございます。
本年も精一杯均整法に触れる場をつくっていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
『身体均整師会東京支部委員一同』
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□新年の挨拶□
身体均整師会東京支部長 深沢 功
明けましてお目出度うございます。
新年の始めには、やはり神話(古事記)にもどり、
そこから新しい年の啓示を得るのが良いと思います。
なぜなら、神話は種のようなものですから。
種は地に落ちて、芽が出て、幹が出来て、花が咲き、実が成ります。
しかし、芽も幹も花も実も、全ては種の中にすでに存在していて、
それらは時間の経過とともに次第に現れてくるのだと考えることも出来るわけです。
神話も同じで、歴史という時間の中で、本来あったもの、内在しているものが、
次第にこの世に現れてくる。この考え方に従えば、神話を観れば、未来がわかる、ということになります。
そこで、最近の出来事にふさわしい神話は、次のようなものではないかと思うのです。
イザナギミコトは黄泉の国にから帰って、
「吾(あ)はいな醜(しこ)め醜めき穢(きたな)き国に至りてありけり。かれ吾は御身の祓(はら)いせむ」
とおっしゃって、「みそぎ」をしますが、
その時、はじめに、八十禍津日(やそまがつひ)の神様と大禍津日(おおまがつひ)の神様が生まれます。
禍いの神様です。
黄泉の国は、西洋の物質文明、あるいはアメリカの資本主義とか競争原理の象徴。
それになじんでしまった文明の身を削ぐということ。
つまり、長年積み重なって重たくなった文明から、
いろいろな不要なものを捨てることが「みそぎ」の意味。
その過程で、多くの災いが生まれてくる。
今年はそんな年になるのではないかと思うのです。
年金問題や防衛省の汚職の等など、垢がこぼれるように出てきますが、
われわれの文明が「みそぎ」を始めた結果ではないかと思うのです。
でも、まだ八十禍津日(やそまがつひ)の神様の段階で、
これからは大禍津日(おおまがつひ)の神様が出てきます。
しかし、神話はそれで終わりではなく、その後で、素晴らしい神様が生まれます。
天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読命(つきよみのみこと)、須佐男命(すさのうのみこと)です。
イザナギミコトは「三柱の貴子(うずみこ)を得たり」とたいそう喜ばれるのです。
つまり、これから、あれやこれや起こりますが、
それらは素晴らしい世界が確実に近づいてくる証しですので、
悲観すること無く、どんどん先に進んでゆけば良いのではないかと思っています。
ところで、わが東京支部では、
今年、日本姿勢保健均整師会の東京支部と合同の講習会をしよう、という声も出ています。
実現するか否かは、まだ未定ですが、その方向に進んでみたいと思っています。
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■第414回支部研修会報告■
12月16日の支部研修会は、宮川幸次郎先生を講師に迎えました。
『原穴による経絡操縦法』の講題で、
症状を追わずに経絡に当てはめて考える、様々な経絡反射法をご講義いただきました。
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【操作の基本】
原穴を二つ組み合わせ、鼓舞・抑制する。
鼓舞は経絡線を引いて張り出しておき、他方の手でさらに引いて放つ。
抑制は経絡線を張り出しておいて、他方の手で押し込んで放つ。
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【操作例1】
鼠頚部付近の圧痛を「胃経」のライン上にあるものと見て「心包経」を鼓舞、「胃経」を抑制。
うまくいかなければ「脾経」のライン上と見立て直して「三焦経」→「脾経」の操作でやってみる。
胃経の観察点のひとつ、外膝眼を観察中。他に眼球の硬さなども観察点になる。
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【操作例2】
それでもとれなければ、左右の胃経を比べ、胃経同士の虚実のバランスをとってみる。
※最新の動物行動学で判ってきたことだが、
人の身体は左右の形、機能が整っているほど生命力(免疫力、生殖能力など)が高い。
鼓舞抑制の別法として、外膝眼が下がっている方をより下げ、
上がっている方をより上げる方向に、筋肉操縦法で呼気調整。
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その他、お話し下さった先生の体験談や臨床例として、
(1)高血圧のコントロールに「足の三里」を使った。胃経が乳頭(心臓)を通るから。
(2)姿型操縦法にある「顴骨の指標」で2,3趾間を使うのは、
やはり胃経が頬を通るから。
(3)忘年会続きで下痢になった三人のお弟子さん方に、
表裏の関係に沿って「肺経」を鼓舞、「大腸経」を抑制。
例えば(3)では、肺経の流注「大腸をまとう」を知っているとストンと納得がいきます
が、流注を知らないと
「孔最(コウサイ)で下痢止め」
「痔は温溜(オンル)」
など、症状別に膨大な数の操作法を覚えなければならなくなります。
そうではなく、経絡の流注を、そのときの受者の症状にシンプルに当てはめて、
まずはやってみることを、先生は繰り返し説いて下さいました。
研修後は、宮川先生を囲んでの忘年会。
先生を慕うたくさんのお弟子さんや後輩が集まって乾杯しました。
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■今後の支部研修会■
◎2月11日(月祭)
講師:太田雅雄先生
講題:「受者を納得させる痛みの処方」
◎3月16日(日)
講師:西脇幸宏先生
講題:「相関関係を見つめる・その2」
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■1月の予定■
(1)1月の支部研修会
年初の研修会は、田川直樹先生を講師に迎えて開催します。
「技が効かない!どうする?」田川直樹先生
開業して6年、臨床で度々訪れるこんな状況を
その都度なんとかするために心がけてきたのはあせらずしっかり観察し直すこと。
そのための観察力を磨こうと、
学園を卒業後に私がまず選んだのは、カイロプラクティックの触診、動診でした。
4年間カイロを学び、自分の均整に持ち帰ってきたものの中から、
今回は主に骨盤について、
カイロ式の正しい観察と、均整への活用例を、
骨盤を含む全身調整の流れとともに、お話ししたいと思っています。
臨床では「骨盤が歪んでいる気がする」という、
漠然としたお悩みのお客様も多いので、その方々に向けて、
あなたの骨盤は「開いている」「閉じている」だけではなく、
より正確な説明ができるようになると、お客様からの信頼度アップにつながります。
また、歪みの正確な方向が観察できるようになると、
アジャストを使わなくても、よく整うようになります。
私自身カイロを勉強しましたが、現在のところ臨床で、アジャスト系の技はほとんど使っていません。
特に、卒業即開業と考えている方のための参考になればうれしいです。
・日 時 1月20日(日)
・場 所 笹塚:笹塚区民会館
・時 間 午後1時
・講 師 田川直樹先生
・講 題 技が効かない! どうする?
・料 金
○東京支部会員・養成講座の学生=¥2,000
○他の支部会員・他の会の均整師=¥3,000
○一般の方 =¥6,000
※研修会後に新年会を開催します。
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■東京支部自主活動情報■
(1)第169回手技研究会
・日 時 1月17日(木)午後7時〜9時
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F
ザ・均整法せいたい
・講 師 池田 勝/金井周二
・内 容『高円寺マニュアル・膝突き・捻転』
・問合せ 池田勝
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(2)手技勉強会
受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の為を目標に実践しています。
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、
初回〜3回まで1,000円、4回以降3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月3回目の木曜に限り10時〜18時)
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい
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■健康博覧会出展のお知らせ■
◎協力者を募集します!◎
・日 時 2月27(水)〜29(金)10時〜17時
・場 所 東京ビッグサイト
東2・3・5・6ホール
・内 容『施術のデモストレーション・
均整法の案内・資料配付・受付』
・問合せ 矢作智崇
今年も均整師会は健康博覧会に出展いたします。
東京支部のみなさまには、毎年多数の参加をして協力をいただいております。
近年、ブースに来場するゲストが、
一般の方から、健康に関するグッズや商売などのバイヤーがメインとなってまいりました。
そういった事情により均整師会としての参加形態も少しづつ変化しております。
均整師会として、健康博に向けて以下のようなテーマを明確に打ち出していきたいと考えております。
◎均整法の名と実の広報の場
◎参加者の交流と技術向上の場
◎他種業界との交流、提携の場
今回は、通年行われていた椅子による施術を廃止し、
2台のベッドによる施術をメインにしたデモンストレーションとなります。
参加者の人数にもよりますが、30分の施術を4人分程行っていただきます。
そしてブースを訪れたゲストへは、
チラシを配付しながら(デモの様子を)均整法の3原則や12種体型など他の手技との違いを解説していただき、
同時に、均整師会との何らかの形で提携する話や取材、があれば担当に引き継ぎます。
これは未定ですが、空いたスペースに置いた椅子による10分程の施術も考えております。
これまで、健康博出展が成功したのも、
東京支部のみなさまのご協力があってこそです。
今年もまたご協力をいただければと思います。宜しくお願いいたします。
そして、参加者がゲストとともに何か少しでも持って帰っていただけるように努力していこうと考えております。
参加していただける方は担当の矢作か事務まで連絡ください。
後ほど案内などの資料を送付いたします。
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■あとがき■
師走の喧騒もまるで別世界の出来事だったかと思える程、
年は当たり前のように明け、
そして2週間前と同じ笑顔で訪れる、今年最初のお客さんを迎えました。
とりあえず神社に行き「今年もよろしく」と頭も下げたし、
「自己の甘えを捨て全力を尽せ」と戒められた末吉のおみくじも結んできたし、
お客さん用の着替えも新調したし、
部屋の掃除もすませたし、
12月の研修会で頂いたたくさんの言葉も思い出せる限り反芻したし、
家族に試してみたし。
さて、今年も自己の甘えを捨て全力を尽し、
均整法とお客さんより、勉強をさせていただきます。
先ずは20日、田川先生からたくさんのものを頂こう。
東京支部では今年も数多くの「百名均整師」を育成すべく、
そして志を持つ会員の方がより均整法を学ぶやすくなるような活動を探し提供してまいります。
ご意見やご要望などございましたら事務局で受け付けております。
宜しくお願いいたします。(矢作)
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