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第116回 札幌全国講習会の講義の紹介
「12種体型と重心傾斜圧」

                  講師 村松陽一
                     (身体均整法学園長、身体均整師会会長)





身体均整法を学んできた者にとって聞きなれたテーマ過ぎてあまり目新しさがないなと思われる方多いのではないでしょうか。そもそも重心傾斜ということば聞き馴染んでいるようですが亀井師範の著書の中にはその明確な説明はありません。
過去には師会会歌の作詞であり大先輩である森山隆山先生が第45回全国講習会で重心傾斜の研究を発表されています。
今回のテーマとしての重心傾斜圧は身体均整協会設立趣意書の文中にある亀井師範の「体の重心傾斜の探求」「重心傾斜の科学的研究」などの言葉や身体均整法特殊操法の文中の「足間中心点に重心が落下します」という意味合いで重心傾斜圧を捉え12種体型の中で考えていこうというものであります。

具体的な講義の進め方は

1.地球の重力と人間との関係についてしっかりと確認します。
宇宙飛行士の苦悩、台風の動きと人間の歪との関係、ニュートンの万有引力とアクティブタッチ

2.直立姿勢と脊柱の生理的湾曲について
均整法では臓器の位置まで狂うと示されている生理的湾曲についていわゆる神経学的不整合という観点からアプローチしていきます。

3.立位の重心支持足、荷重側足を考えます。
股関節の移動、マグネット反応、足の長短の関係から考察していきます。

4.動作と傾斜圧について探知傾斜圧の観点でアプローチしてみます。
動作によって重心の位置が変化し、傾斜圧として椎骨にかかる例として腕を上げる動作と腰椎1番これは亀井先生が示されているポピュラーな例でありますが基本6動作(回旋、左右、前後)において椎骨のアレンジメントや他の部位に波及する圧痛について歩行研究でいわれていることをもとに観察してみます。
またくつろぎ傾斜圧は臓器の求めるくつろぎ動作から傾斜圧が生じる体性―内臓反射ですがこれについて動作の観点からアプローチしたいと考えております。
特にくつろぎ傾斜圧は亀井師範がチャップマン反射の理論をもとに動作と言う運動系に発展させた点についても説明したいと考えています。

5.今回の講義の眼目である亀井師範が示された12種体型の足を使った操縦法を学習したいと思っております。
操法の効果について、とある病院の提供してくださったソフトによりWiiのバランスボードを使用して可視的に示すことができればと頑張っております。
足の操法と絡みで最近の研究で云われる上脊髄反射についても学習しましょう。

講義の基本はワイワイがやがやのワークショップ形式、楽しくかつ有意義に進めてまいります。
皆さん、第116札幌全国講習会参加お待ちしております。

(2010年10月、札幌にて盛会裏に終了しました。)





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