全国講習会をおえて
講師 西脇 幸宏
※平成24年5月29日(月)〜30日(火)、日本大学医学部リサーチセンターで開催された一般社団法人身体均整師会全国講習会では3人の講師による「身体均整法における相関関係」、日大医学部の矢久保先生による葛根湯による頚肩部症状の緩解の生理作用、、上田先生による五行にもとづく食事療法の考え方についての講義をいただきました。
「相関関係」の講義で総括的なお話と実技を披露していただきました西脇先生がコメントを寄せてくださいました。
【コメント】
相関関係の重要性をアピールしてきたひとりとして、これに対する関心が高まったことには一種の達成感を感じています。
そのような意味で、一度は全講で講師を引き受けなければいけないとは思っていましたが、こんなに早くその時が訪れるとは予想外でした。時間の制約や講師としての資質の低さから予定の半分もできなかったことを大いに反省しています。
ただ反面教師的ではありますが、今回を契機として皆さま各自が相関関係の研究に励んでいただき、ご自分の手技の幅を広げる契機にでもなれば幸いです。
亀井師範も、人の真似をしていたのではその人以上に上手くなることはできない、その人固有の技術を確立し芸術の域にまで高める努力をすることの大切さを訴えておられます。均整法ほど均整師の自由を尊重する手技はないと思います。
この与えられた自由を最大限に生かすきっかけになるのが相関関係であるように思います。亀井師範自ら、人体の相関関係に着目して均整法の根幹を成す12種体型・三原則を作り上げられ、また均整法以外の他の手技には存在しない整顔整容法までもが相関関係の産物であり、均整法にとっては宝と言えます。
環境療法・環境調整法と亀井師範が位置づけられる均整法は、具体的な手法としてこの相関関係を駆使して出来上がったものであり、均整法の将来もこの相関関係に依存するところ大と考えます。
以上